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丘々は、胸に手を当て 退けり。 落陽は、慈愛の色の 金のいろ。
原に草、 鄙唄(ひなうた)うたひ 山に樹々、 老いてつましき心ばせ。
かゝる折しも我ありぬ 小児に踏まれし 貝の肉。
かゝるをりしも剛直の、 さあれゆかしきあきらめよ 腕拱(く)みながら歩み去る。
2009/3/16
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