概説
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源氏物語-千年プロジェクト?
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………2008年11月1日は源氏物語が記録上始めて確認されてから、ちょうど千年だというので、その年のうちに、このようなコンテンツを立ち上げてみたのが始まり。あらすじはその時に多少面白くまとめたものゆえ、良心派の皆様は関わるべからず。
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源氏物語-全体の略記
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………紫式部の記した長編宮廷ロマンス、恋愛叙事詩。全54帖に及ぶこの物語は、桐壷帝(きりつぼてい)の子の一人として生まれた類い希なるすばらしき男性、光源氏が、亡き母親に似た桐壷帝の妻のひとり藤壺(ふじつぼ)に懸想し、ついに子を儲け、その子はやがて冷泉帝として帝になられてしまう。一方他の女性の皆さんとも仲睦まじゅうして、時にはそれが元で政敵に足をすくわれ、須磨(すま)の地に隠棲するが、須磨の地で明石の君(あかしのきみ)を妻として都に返り咲いてみせるは、六条の御殿で最愛の女性である紫の上とたわむれるは、とにかく壮大なラブストーリーである。紫の上に死なれた源氏が後を追うように亡くなった後、源氏の妻の一人である女三宮(おんなさんのみや)が、源氏以外の男性との間に設けた息子、薫(かおる)の恋が語られて物語を終える。
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第1部のあらすじ
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………桐壺帝(きりつぼのみかど)と桐壺更衣(きりつぼのこうい)の子、源氏(げんじ)の君。葵の上(あおいのうえ)を正妻として、後に夕霧(ゆうぎり)という男子を得る。しかしプレイボーイ仲間の頭中将(とうのちゅうじょう)と共に、亡くなった母親似の藤壺(ふじつぼ)を始め、数多くの女性方を陥落させていく。時にはそれがもとで、都を落ち須磨(すま)の地に逃れるピンチも到来するが、隠居先で明石の君(あかしのきみ)を妻とするなど、へこたれない源氏の君。ついに都に返り咲いて、政権復帰を果たす。源氏と藤壺の息子が帝(冷泉帝・れいぜいてい)となり、明石の君の娘、明石の姫君を見事に次期天皇(今上帝)の妻とすることに成功。彼は39歳の時には准太政大臣(じゅんだじょうだいじん)にまで上り詰めるのだった。その間、宿命的な紫の上(むらさきのえ)との出会い、恋、正妻への道、そして紫の上の苦しみが丹念に描かれる。
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第2部のあらすじ
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………朱雀院が娘である女三宮(おんなさんのみや)を源氏の妻とするが、これがもとで紫の上は思い悩み、病になってしまう。一方で源氏にとって愛情湧かない妻である女三宮は、(上出の)頭中将の息子である柏木と密かに結ばれ、これが源氏に露見して、柏木は亡くなってしまう。二人の間には薫(かおる)という子が一人残された。すると今度は柏木の妻、落葉の宮に引かれる源氏の息子夕霧(ゆうぎり)が、その恋を成就させてみせるのだった。その間、今上帝(きんじょうてい)が即位し、彼女の妻であり源氏の娘であった明石の姫君が帝の正妻として明石中宮となる。彼女と天皇の息子が次期天皇であると定められ、外戚としての源氏の地位は揺るぎないものとなるのである。しかしやがて紫の上は病からお亡くなり、最愛の人を失った源氏は、出家して、しばらく後にお亡くなりた。
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第3部のあらすじ
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………源氏亡き後、女三宮と柏木の子である薫と、源氏の娘である明石中宮と今上帝の子である匂宮(におうのみや)が、新時代の好青年を代表していた。二人は源氏の異母弟である八の宮の娘たちを巡り、恋の駆け引きを演じ、二人の愛を一身に浴びた浮舟(うきふね)は、板挟みとなって入水を試みるも失敗。後に出家する。その浮舟のもとへ薫は出向いてゆくが……
源氏物語のテキストと朗読
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テキストと朗読について
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………週刊朝日百科なる雑誌在りて、「源氏物語」五十四帖を順に週刊したる。これを期に懸案の源氏物語を一通り眺めんと志すものなり。遅まきに読み始める源氏物語を、黙読に代わり朗読するが如き失態にて、拙き朗読、無知が故の読み違いを逃れ得ず。また、いつ断念するとも知れず。わりなきこと限りなし。なほテキストは「源氏物語の世界」の渋谷栄一氏の校訂を借用掲載するのみならず、厚かましくもいくばくかの補足を加える一方、朗読は小学館の「日本古典文学全集」に寄るを、此処に軽やかに陳謝すなり。なほ全文朗読にはあらず。
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一帖、桐壺(きりつぼ)のテキストと朗読
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………「桐壺」とは平安京の内裏の後宮にある七殿五舎のうちの一つである「淑景舎(しげいしゃ)」のこと。北東の隅にあり、庭(壺)に植えてある桐から、「桐壺」とも呼ばれていた。女御・更衣らの住むところ。
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二帖、帚木(ははきぎ)のテキストと朗読
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………「帚木」とは信濃(長野県)の薗原(そのはら)に生えるという、箒のような形をした伝説上の樹木。遠くから見るとあるように見えるが、近づくと見えないという。転じて、情のあるように見えて実のないことや、姿の見えるばかりで逢えないことなどを指す。
源氏物語リンク
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ウィキペディア
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………「源氏物語」の概説
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ウィキペディア
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………源氏物語各帖のあらすじ
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源氏物語の世界
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………サブタイトルに「定家本系「源氏物語」(青表紙本)本文に関する情報と資料の研究」とある。本文と現代語訳や注釈がある。
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青空文庫内の「源氏物語」
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………与謝野晶子翻訳の「源氏物語」は、パブリックドメインとして読む事が可能である。
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