恋と病熱 (宮沢賢治)

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恋と病熱

けふはぼくのたましひは疾[や?]
烏(からす)さへ正視ができない
 あいつはちやうどいまごろから
 つめたい青銅(ブロンヅ)の病室で
 透明薔薇(ばら)の火に燃される
ほんたうに けれども妹よ
けふはぼくもあんまりひどいから
やなぎの花もとらない


     (一九二二、三、二〇)

言葉の意味

[疾み]
・意味から「やみ」か。他にも「にくみ」「ねたみ」と読める。

2009/05/13

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