夏目漱石、三四郎6

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夏目漱石、三四郎6

イマヌエル・カント(1724-1804)

・ドイツ人の哲学者。我々の認知は外界要因の受け入れによって成り立つというそれまでの立場から、外界の物体などを認知する我々の知性によって初めてすべての現象が構成される、というようなことを叫んで、これを自分で「コペルニクス的転回」と命名してやったという。。「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」の三批判書と呼ばれる著述が有名で、批判哲学の生みの親と言われる。(非常に適当な記述なので、余所で調べて下さい。)

唯心論(ゆいしんろん)

・哲学上、精神こそ本質的真実の拠り所であるというような考え方。

ジョージ・バークリー(1685-1753)

・「知覚されて初めて存在する」と叫びながら、観念論(物質など外界ではなく精神・理性などの観念の内に本質があるとする考え)を提唱した、イギリスの哲学者。我々の周りに広がる外界世界のすべては、認知の後に成り立つとして、知覚する精神とそれをもたらす神だけを、真の実体であるとした。

実在論(じつざいろん)

・意識や主観を超えた独立の実在を認め、何らかの意味でそれとかかわることによって認識や世界が成立すると説く立場。(非常に分かり易かったので、三省堂のスーパー大辞林より、抜粋引用。)

都々逸(どどいつ)

・(ウィキペディアより概説だけ)都々逸(どどいつ)は、江戸末期、初代の都々逸坊扇歌 (1804年-1852年)によって大成された口語による定型詩。 七・七・七・五の音数律に従う。

扁平(へんぺい)

・平たいこと。

喚起(かんき)

・注意や自覚などを、呼びおこすこと。

趨勢(すうせい)

・事態がこれからどうなっていくかという動向。成り行き。

星霜(せいそう)

・年月。歳月。

不得要領(ふとくようりょう)

・要領を得ないこと。

酒落(しゃらく)

・さっぱりとしていて、物事にこだわらないこと。洒脱(しゃだつ)。
・「シャレ」も「洒落」と書く。

読了(どくりょう)

・読み終わること。

招聘(しょうへい)

・丁寧な態度で人を招くこと。

口吻(こうふん)

・口ぶり。言い方。
・口もと。

田子の浦(たごのうら)

・静岡県駿河湾の海辺は富士山を望む景勝地である。

ヘンリック・イプセン(1828-1906)

・ノルウェーの劇作家で、20世紀の劇に多大な影響を与えて見せた。近代演劇の生みの親とも。

内訌(ないこう)

・内紛。うちわもめ。内乱。

陥欠(かんけつ)

・欠点。欠けているところ。

具眼(ぐがん)

・物の本質や善悪を判断する能力を持っていること。

慨嘆(がいたん)

・なげきいきどおること。(三省堂、スーパー大辞林より)

衆議一決(しゅうぎいっけつ)

・「衆議」は、多くの人による集会、相談。またその意見。「一決」は結論がまとまること。決定すること。

没分暁(ぼつぶんぎょう)

・道理をわきまえないこと。物わかりの悪いこと。また、そのさま。(三省堂、スーパー大辞林より)

言草・言種(ことぐさ)

・口癖。
・話題。
・言葉のあや。
・・・・と調べたら、青空文庫で言いぐさになっていた。

赤酒(あかざけ)

・江戸時代から熊本藩の保護の元に栄えた熊本県の地酒と言えるか。灰持酒(あくもちざけ・あくもちしゅ)の一種で、醸造したもろみに灰を混入させる。
・灰持酒は、平安時代頃に御神酒(おみき)として醸造された黒酒(くろき)に由来しているとか。発行させた後、草木の灰を入れた物だそうだ。これによって、酒がアルカリ性に傾いて、細菌増殖を抑え、江戸時代に登場した加熱低温殺菌による清酒より、遙かに長い年月を生き延びてきた。
・おまけ。漱石が1916年12月9日に死に臨んでも食欲を見せ、最後に口に含んだのが赤酒だったという。漱石はこの日の午後6時45分に亡くなった。

ダーターファブラ

・クィントゥス・ホラティウス・フラックス(BC65-BC8)の「風刺詩」第一巻の第一句にある言葉。[Quid rides? Mutato nomine de te fabula narratur](何を笑っている?名前を変えれば、物語は貴方のことを語っているというのに。)がそれにあたる。[fabula]が「話」になる。これはラテン語だが、与次郎はギリシャ語だと言い張っている。

ビールとコーヒー

・ビールもコーヒーも、18世紀中にはオランダ人などを通じて日本に持ち込まれはしたが、例えばビールが出島で最初に造られたのは19世紀初めで、日本人が醸造したのは1853年だとされるも、広まったのは明治維新の後だ。
・「かふひい一杯下さい」とお店で言えたら、あなたも一人前である?

如上(じょじょう)

・上述。上、前に述べたこと。

想見(そうけん)

・想像してみること。思い浮かべること。

壮漢(そうかん)

・たくましく勇ましい男。

猿股(さるまた)

・ステテコ、股引(ももひき)とも。男性用下着で、トランクスより裾が長く膝のあたりまである。

築山(つきやま)

・庭園や公園などに山を模倣して築かれた小山。

盛装(せいそう)

・はなやかに着飾る。

サッフォー、サッポー

・紀元前7世紀末から紀元前6世紀初め頃に生きた、古代ギリシアの女流詩人。女性同性愛の名称レズビアンも彼女の出身地レズボス島と関連しているそうだが、彼女の私生活状況など証拠は何も残されていない。美しき少年パオンとの恋に破れ崖から飛び降りたというのは、後年の創作である。

必竟→畢竟(ひっきょう)

・漢字2つとも「終わる」という意味で、仏教用語で「究極。絶対。最終。」などを表す。ここから、「結局」「ようするに。」と云った意味。



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