夏目漱石、三四郎11

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夏目漱石、三四郎11

タイムス社

・イギリスで1785年に創刊された世界初の日刊新聞紙タイムズ(The Times)を発行する会社。ニューヨークタイムズとの区別のためロンドンタイムズと呼ぶこともある。日本で「ブリタニカ百科全書」を発売する時に分割払いの方法を採用した。

明晰(めいせき)

・明らかではっきりしている。
・ハッキリと他から区別される。明白。

故実(こじつ・もともとは「こしつ」)

・昔の仕来りや作法、法律などの慣わし。

某氏(ぼうし)

・名前を知らない人や、出したくない人の代用として、「ある人」の意味。

不徳義漢(ふとくぎかん)

・「徳義(とくぎ)」とは「人間として全うすべき道徳的義務」である。「不徳義」はそれを守らないこと。「漢」は「男・やつ」といったぐらいの意味。

杳(よう)

・暗くて分からないさま。はっきり分からないさま。

正邪曲直(せいじゃきょくちょく)

・「正邪」は「正しいことと、邪(よこしま)なこと」、「曲直」は「曲がったことと、真っ直ぐなこと」また「不正なことと正しいこと」。理非曲直、是非曲直などとも使用される。つまり「良いか悪いか」といった意味。

奔走(ほんそう)

・駆け回ってうまくいくように努力すること。
・いろいろと世話を焼くこと。
・御馳走してもてなすこと。

枯淡(こたん)

・枯れていて淡泊なこと。
・(人にも芸術にも)俗なエゴや見栄といった精神を過ぎ去って、飾らない中に美点を見いだす表現。

割注(割り注・わりちゅう)

・文章の間に割り込ませた文。

綿入れ(わたいれ)

・表地と裏地の間に綿を敷き詰めて暖かみを増した防寒着。
・布団などに綿を入れること。

顛末(てんまつ)

・顛(いただき)」から「末(すえ)」まで。つまり一部始終。

訓戒(くんかい)

・物事の是非や善悪を教え諭して、いましめること。
・訓戒処分(罰則規定のない警告的な処分・訓告処分)のこと。

小夜着(こよぎ)

・袖襟付き毛布みたいな小型の夜着(よぎ)。
[夜着(よぎ)]
・寝る時に掛ける夜具、あるいは寝間着チックな綿入れの着物。

要領(ようりょう)

・物事の主要な部分。要点。
・物事をうまく処理する方法・手段。(三省堂、スーパー大辞林より)

徹頭徹尾(てっとうてつび)

・初めから最後まで。

心気(しんき)

・心の状態。気持ち。気分。

瞑想・冥想(めいそう)

・瞳を閉じて心深くさ迷うように思いを巡らすようす。

感興(かんきょう)

・好奇心を刺激される。興味がわく。

森文部大臣

・森有礼(もりありのり・ゆうれい)(1847-1889)のこと。旧薩摩藩士であり、伊藤博文内閣時に文部大臣となり学校教育制度改革を進めるも、西欧政策反対の国粋主義者に殺された。



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